中国江蘇省常州市の旅
私は中国旅行が好きで、これまで一人でバックパックを背負って何度も訪れました。最近は日本で売られているガイドブックにあまり載っていないようなマイナーな土地が好きで、最近行った場所の中では江蘇省の常州市がとても印象に残っています。
常州市はとくにこれといった目玉になるような観光スポットや料理などはないのですが、街並みがとてもきれいで、無料で入れる広い公園がたくさんあるのです。私が特に気に入った公園は「紅梅公園」と「青楓公園」の二つです。
どちらもかなりの広さで、他の都市だったら絶対に入場料を取ってもおかしくないと思うのですが、ある中国人に聞いた話によると、常州市長は市民が住みよい街作りを目指していてこのような憩いの場はできるだけ無料で開放しようという考えを持っているそうです。「紅梅公園」はその名の通り梅の花がとてもきれいで、冬から春にかけての梅の時期には特にきれいな景色が見られます。
公園内には天寧寺というお寺や古い建物や湖もあり、中国ならではの古典的な雰囲気ときれいな景色を両方一遍い楽しむことができます。子どもが遊べるような小規模の遊園地や遊具もたくさんあるので、親子連れがとても多かったです。繁華街の「南大街」からも駅からも比較的近いので交通も便利です。
「青楓公園」は市街地から少し離れた場所にあるのですが、市内から出ている2階建ての観光バスで行くことができます。ここもとても広い公園で、青々とした芝生の広場がとても印象的でした。凧揚げをする人、木陰で昼寝をする人、子どもが走り回って遊んだりと本当に癒しの場だなということ感じられました。
園内には大人2人、子供1人が一緒に乗れる貸自転車がありそれをレンタルして回るのもとても楽しいです。人工の砂浜もあって、子供連れの家族がたくさん遊んでいました。園内の湖や小さな運河がいい感じにつながっているので貸ボートで湖面をゆっくりと散歩するのもお勧めです。
あまり馴染みのない常州市ですが、日ごろの雑踏から離れてとてもゆったりとした気分になれる都市です。